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インプラントを語ろう

鮫の動きは、じつに柔軟である。 これは骨よりも密度が低くかつ柔らかい軟骨で骨格がつくられているためで、それが鮫に柔軟な動きと浮力を与えている。
しかし、骨のないことは少なくとも1つの点では不利である。 鮫は内臓を守るための硬い肋骨を持たないので、ネズミイルカにやられてしまう。
ネズミイルカに食いつかれると鮫は内臓までやられてしまうわけだ。 骨と軟骨では、骨のほうが内臓を守るうえで有利だというだけではない。
骨はおもにカルシウムとリンでできているが、軟骨には、普通これらのものは含まれておらず、また、骨には血管や神経繊維が通っている穴があるのに軟骨にはそれがない。 軟骨には、骨のように血管や神経は通っていないのだ。
しかし骨と軟骨には似たところもある。 両方とも胎児の中層のなかで形成され始める。
中層とはそこで細胞が発達して軟骨、骨、結合組織ができる場所である。 また、骨にも軟骨にも結合組織が含まれている。
結合組織とは皮層や健を支える蛋白質の支持組織で、骨や軟骨はこの結合組織で支えられているのである。 鮫の全体重の6〜8パーセントは軟骨で、軟骨が体重の1パーセントを占める哺乳類と比べても、断然多い。
人間では、軟骨は耳や鼻の中の硬い部分、関節の周囲、長い骨の末端部、背骨の継ぎ目などにあるだけである。 平均的な鮫と同じ体重の平均的な仔牛では、全体重の0.06パーセントしか軟骨はない。
このことから、鮫は同じ大きさの哨乳類に比べ、1000倍も多くの軟骨を持っているという計算になる。 哺乳類よりずっと多く軟骨を持つということに加えて、鮫の軟骨がある程度石灰化されているという点も違いの1つである。
鮫の軟骨のうち、力の加わる部分はリン灰石の板になっていて、ここはリン酸カルシウムと炭素でできている。 ほとんどの動物では、石灰化は軟骨の表面だけに限られているのに対し、鮫の場合は泳ぐときにかかる力に対応せざるをえないので脊柱もそうなっている。

完全に石灰化した骨格がないということは、鮫は他の魚と同じような意味では背骨は持っていないということを意味する。 しかし鮫も脊髄は持っており、それは軟骨でつくられていて、背筋を通り尾の上部までを支えている。
鮫の骨格は2つの部分に分かれ、1つは脊髄や頭を形成している軸の部分、もう1つは胸びれ、腹びれなどに通じている胸や骨盤格の軟骨などである。 軟骨でできているひれは、泳ぐうえで非常に有利なものになっている。

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